ささきなつみ

Sasaki Natsumi　

ささきは、東北芸術工科大学で日本画を学び、長い耳を持ったうさぎのような自画像を日本画の手法で描いていた。それは、以前より「別の生き物としてありたい」という思いの反映であり、今回紹介する人類とは別の生物をテーマにしたシリーズへとつながる。「人も異星人のように多様な生き物であっても良いのではないか」という考えのもと、 動植物や虫と人体が融合した未知の生物「リンジン」と、「リンジン」を発掘・研究するN 氏という人物を探求している。今回の展示は、N氏の調査によって判明した未知生物「リンジン」が制作した標本や、N氏が開発したテラコッタ等の陶製のボディスーツ、そしてN氏の手記を展示する。「生物としての人間存在の開放」をテーマにする、ささきの創作世界が体験できる。

プロフィール

1999年岩手県生まれ。2023年に東北芸術工科大学芸術文化専攻複合芸術領域修士課程を修了。主な個展に「土（ど）は外（そと）へ」（2023年 太郎平画廊、東京都）。主なグループ展に「第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」（2021年 豊橋市美術博物館、愛知県）、「KUMA experiment vol.90『pneuma-息衝く-』」（2023年 クマ財団ギャラリー、東京都」等がある。受賞歴として、第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞（大賞）（2021年）がある。

（出品作品）
《リンジンの標本Ⅱ―「天」》《リンジンスーツ》《リンジンの標本Ⅲ―「開」》 2023年
作家蔵
展示風景：KUMA FOUNDATION KUMAexperiment vol.9「pneuma -息衝く-」2023年
Photo Courtesy: KUMA FOUNDATION

（出品作品）
《リンジンの標本Ⅲ「開（かい）」》 2023年
皮、染料、顔料、他
作家蔵

（出品作品）
《リンジンの標本II「天（てん）」》 2023年
皮、染料、顔料、他
作家蔵　

（出品作品）
《リンジンの標本Ⅲ「開（かい）」》 2023年
皮、染料、顔料、他
作家蔵

（出品作品）
《リンジンの標本II「天（てん）」》 2023年
皮、染料、顔料、他
作家蔵