オードリー・ガンビエ

Audrey Gambier　

オードリー・ガンビエは、クラシックバレエを学び、演出やパフォーマンスの経験から、ユーモアを交えながら作品と観客の関係を問う作品をつくっている。「soft vase」（柔らかい花瓶）は、桑田卓郎の陶器に触発された、器の形態の中に入り込めるテキスタイル作品である。造形的なインスピレーションは、桑田の特徴である、鮮やかな色彩や見たことのない質感、そしてユーモラスでどのように創造されたかわからない造形を、さらにガンビエ風にアレンジし、人が被って移動することができる柔らかくて軽い存在へと変換したのである。テキスタイル製の作品は中に入って、自由に形を変えることができ、それはまるで陶芸家が土に形を与えるようなものでもある。今回は富山県美術館を会場に新作6点と既存4点の計10点が出展される。

プロフィール

2004年フランス・カーン生まれ。8歳でクラシックバレエと出会う。身体とフォームを通じた表現に興味を抱き、高校では美術と視覚芸術を学ぶ。卒業後、織物や衣服に対する興味からパリ・カレッジ・オブ・アートでテキスタイルを学ぶ。現在、パリ・セルジー国立高等美術学校に在籍。生活とショー、観客と俳優、家具と衣服等二つの立場の間からパフォーマンスやインスタレーション作品を制作している。

（参考作品）
《soft vases》 2023年　

（参考作品）
《soft vases》 2023年　

（参考作品）
《soft vases》 2023年　

（参考作品）
《soft vases》 2023年　

（参考作品）
《soft vases》 2023年